Startup Weekend Tokyo Tech Vol.5 にコーチとして参加してきました

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startup_weekend_tokyo_tech_5

こんにちは。かねしろ@pinkrootです。

昨日、Startup Weekend Tokyo Tech Vol.5に参加してきました。
今回はコーチとしての参加です。
土曜日の午後のみふらっと立ち寄って各チームにコーチングを行うというかたちとなりました。

前回参加したのは、ブログの記録によると2012年。
Startup Weekend Tokyoに参加しました – かねしろぐ
当時はいち参加者としてで、始めてのStartup Weekend & 学生としての参加。
このとき学生ながら大暴れしたことがオーガナイザーの方の目に留まっていたようで、独立を果たしたこのタイミングで「コーチをしませんか」というお声がけを頂きました。

まさか2回目のStartup Weekendがコーチとしての参加になるなんて。

コーチ目線で見るStartup Weekend

コーチとして参加をすると、一通り全チームのプランを聞いて回ったり状況を確認したりすることが出来ます。
いち参加者としてであれば、自分のチームで手も頭もいっぱいいっぱいになってしまうためこれは大きな差。
ただ今回のイベントでいうと、どのチームも同じような進捗で、同じような問題を抱えていました。

そこに顧客はいるのか

今回のイベントではファシリテーターの方からも序盤でValue Proposition Canvasの説明があったようです。

こういうものです。2012年の参加時には目にしたことがなかったような気も。時代は進歩している…
value-proposition-canvas
引用元: Strategyzer

このツールについて説明を受けているにも関わらず、

  • 顧客が具体的にどういう人なのか
  • どのPainを解決しようとしているのか

が明確になっていないチームがほとんどした。

Planをヒヤリングし、同じチームの人に話を振ってみると「別の顧客の」「別のフェーズの」「別のPain」について語り始める、など。

また、対象となる顧客やPainをFIXさせていても、顧客を探すアクションを起こしておらず、「妄想上の顧客」を対象に製品設計を始めてしまっています。

実にもったいないです。

仮置きでいいので動くべき

あーだこーだ悩んでディスカッションしている時間があれば、仮置きの顧客像・Pain(もしくはGain)をもとに顧客を探しに行くべきです。
電話・メール・SNSなど、外に出ずとも顧客を探す手段はいくらでもあるので、その仮設が確からしいかをメンバー間でギクシャクしながらディスカッションするよりは、現実に照らし合わせたほうが早いですし確実です。

かつ、Startup Weekendのような即席チームの場合は、参加者間での思想やバックグラウンドのズレから会話が噛み合わないケースが散見しますので、早いタイミングで「みんなで見つけた事実に立脚」した議論やMVP開発を行うのが良いと考えています。

Value Proposition Canvasの右側(顧客像)の部分が事実に立脚しているかどうかで、その後のSolution検討の質が圧倒的に変わってしまいます。
少し前に「イシューからはじめよ」という本が流行りましたが、まさにこの本が言っている、「何が”解くべき価値のあるイシュー”なのか」を明確にすることと共通している考え方です。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
安宅和人
英治出版
売り上げランキング: 668

Value Proposition Canvasについては下記スライドがわかりやすくまとまっていました。

ちなみに、最初の顧客を捕まえるためにというテーマではLean Diagramも有効と聞いています。
個人的にはまだ使ったことがないので近々試す予定です。

アーリーアダプターに出会うための最初の1枚 “Lean Diagram” – Lean Startup Japan

限られた時間でいかにActionを増やすか

Startup Weekendは3日間という限られた時間です。
シリコンバレー付近で開催される場合は初日金曜日夜の時点で顧客とMVPをある程度仮説立て、土曜日には実際に顧客に使ってもらいながら改善をしていくフェーズにあるとオーガナイザーのLeeさんに伺いました。

Startup Weekendには

No Talk, All Action.

という素晴らしい標語があります。
僕はこの言葉が大好きです。
(同列で好きな言葉は「Don’t Panic」です。)

Startup Weekendというイベントに限らず、実ビジネスにおいてもこの考えを大切にし、早いタイミングから顧客開発を繰り返し学習・改善をしていくべきではないでしょうか。

という、自分のことを棚に上げて言ってみるテスト。

おしまい。

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