なければ作る、の精神で「会社」を作り続けてきた話

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こんにちは
かねしろ@pinkrootです。

この記事は 高専OBOG Advent Calendar 2019 21日目の記事です。
他の方の記事も読み応えあるので是非ご一読ください。

会社、作ってみませんか?

突然ですが、皆さんは会社を作ったことはあるでしょうか?

この記事は高専OBOGアドベントカレンダーの記事なので主な読者層として想定しているのは高専現役生やOB/OGの皆様です。
高専生やそのOB/OGといえば、在学中の授業・実験および卒業研究、あるいは余暇を利用して様々なものづくりをしてきたことかと思います。
それは課題として出されたものを作るだけに留まらず、「なければ作る」の精神で自身にとって必要なもの・欲しいものや、「こういうものがあれば面白いのでは〜」と思ったものを作ったりなど、創造物は多岐に渡るはずです。

ところがどっこい、いざ就活や転職となると、
「自分に合った会社が見つからない」
「どういう会社に行けば幸せになれるのかわからない」
といって、既存の選択肢の中から良いものを選ぼう・探そうとする方が多く見受けられます。

「なければ作る」の精神はどこに行ってしまったのでしょうか。
一瞬で虚無となってしまったのでしょうか。ブラックホールの影響でしょうか。

僕は、
「ものづくりは周囲の皆がやっているから当たり前にできるものだと思っているけど、会社作りは誰もやってないから違う世界の話だと思っている」
という認知バイアスがその原因だと思っています。

会社作り、つまり起業はTechCrunchなどウェブメディアの向こう側だけの話ではありません。
もっとライトに高専生やOBOGは起業してしまえばいいのにーと個人的には思っていますし、都内のキラキラ系大学生なんて飲み会を開くノリで自称スタートアップを創業し、その経験や実績を元にイケイケな企業に就職したりしています。
高専生ができない要素は1ミリもないのです。

僕の会社作り履歴

ここまで好き放題書いていると、
「そういうお前は会社作りしてきたのかね。ん?絵に書いた餅なんて食えないんだが。」
と、一部の読者の方が圧をかけてくる様子が記事執筆中の現在ですら目に浮かびます。
乙。

ということで、僕がこれまでどういう会社作りをしてきたのかを経歴込みでざっくりとまとめてみました。

  1. 高専専攻科在学中にはじめての会社設立。事業内容は無し。というか何もしていないペーパーカンパニー状態。
  2. 設立した会社を放置してリクルートという会社に新卒入社。会社創業時に気づいた「マネタイズ(稼ぎ方)」「ファイナンス(お金の動かし方)」を学ぶことにする。
  3. リクルート在籍中に同僚と起業。プロダクトを作り、ベンチャーキャピタルや銀行からお金を集め、黒字にしたり成長させたりなど、ちゃんとした会社組織として運営。(ベンチャーキャピタルから投資を受けるタイミングでリクルートは円満退職)
  4. 会社経営をしていくなかで身についたスキルを活かしていくつかの会社の経営支援や開発案件の受託をするなど。そういった動きの中に高専キャリ教育研究所のCTO就任も含まれます。
  5. 経営支援や開発案件をより請け負えるように新しい会社を設立(今年の11月22日に設立完了。NEW!)

ざーっと雑多に書き出してみましたが、会社作ったものの何もできずに失敗した経験(詳細は後述)もあれば、うまくいっている会社もあれば、また最近作った会社についてはこれからどうなるかという状態だったりします。

会社を作るメリット

そのようなカオスな経歴を踏まえて、会社を作りその経営をしてきたなかで見えてきたメリットについてお伝えできればと思います。

「なければ作る」スタイルで理想の環境を自分の責任で目指せる

一番はこれです。

上司がー、とか
同僚がー、とか
親会社がー、とか
そんな愚痴とはグッバイです。サヨナラ!

どういう組織にするのか。
どういう状況を目指すのか。
何を生業とするのか。
それを自身の責任のもと決めることができ、理想を追求していくことができます。

サラリーマン状態だと身につかないスキルが大量に獲得できる

会社経営は大変です。やること多いです。
ものづくりだけやっていると会社の資金が尽きて解散するはめになります。南無三。

とはいえ、ものづくり同様やってみればなんとかなるもので、会社経営をしながら様々なスキルを身につけることができます。
営業やマーケティングや組織マネジメントや法律やetc…
それらのスキルはたとえ不足していたことが原因で会社を解散するという決断をすることになっても自身の中にストックされるため、転職市場では価値が高い人材となりますし、次のキャリアを考えるときにその不足を補うという考えや逆に得意なところだけ伸ばそうという考えなどに至る「合理的な判断によるネクストキャリアの選定」を実現させます。

経営者ネットワークを通して視座が上がる

これはちょっと不思議な話なのですが、
スキルセットや年齢が同じ状態であっても、自ら会社を作り「社長です」と名乗った時点で他の社長さんが良くしてくれるようになるケースが多くあります。

会社経営の苦楽を伝授してくれたり、
色々相談に乗ってくれたり、
普通は会えないような大企業の経営者であってもシュッとアポが取れたりするようになります。

経営者の悩みや考えは経営者にしかわからない、ということの裏返しでもあるのですが、そういったコミュニティに属して日々やり取りをするようになると、自然と自身の考え方も変わってきます。
目の前の仕事や自身の利益だけではなく、会社や、ひいては世の中をどうしていくべきかということを日々考えるようになるのです。スケール!

これらのメリットを体感してきた身として、若く元気なうちに起業をしないというのはもったいないと思っています。
起業は片道切符ではなく、サラリーマンに戻るキャリアパスも十分にあるため、重たく考えすぎずにもっと気軽にトライしてみるべきです。
(もちろんリスク低減のために在学中にトライしてみるとか、副業で始めてみるとか、そういうテクニックを使うことも重要です)

過去の会社作りの失敗と教訓

さて、そうはいっても僕も一度は会社経営を失敗した身。
この件についての振り返りも共有できればと思います。

そもそも僕は、幼い頃から社長になりたいと漠然と思っていました。
そして迎えたITバブル。
楽天やライブドアがグイグイと伸びていく様を見て、「IT企業の社長になろう!」と思った結果の高専入学。

そして在学中に、地元出身で学生ベンチャー支援をはじめた方に「会社作りたいなら手伝うよ」と言って頂けたことをキッカケに最初の会社を作りました。

その時の僕のスキルセットとしては、高専プロコンの自由部門と課題部門で2年連続入賞し、起業家甲子園というビジコンでも日本2位になるような感じ。
特にウェブ系のプロダクト開発には自信がありました。

しかしながら、「社長になる」という夢を叶えた瞬間にその先を考えていなかったということにふと気づき、
そもそも会社とは、とか
ビジネスって実際にはどうやりゃいいんだ、とか
そういうことに悩み始めたので一旦リクルートという会社に入って修行することにしたのです。

このときに、スタートアップでの長期インターンシップ経験や、実際のビジネスをしてきたメンターからの指導などがあれば結果が違っただろうなと痛感しています。

そして実際にリクルートに入って新規事業系の部署で大暴れした結果、作った次の会社はすぐに投資が決まり利益も出るようになりました。

そう。高専生はものづくりこそ出来るもののビジネスについて学ぶ機会が足りないのです。
そして必要な、学ぶべきビジネススキルというのはものづくりと比べるとかなり簡素なもの。
ちょっと体験したりアドバイスを貰えるだけで、すでに身についているものづくりの過ぎるを活かしてイケイケのスタートアップを立ち上げ成長させることができると信じています。

ここまで読んで下さり、起業やビジネスに興味を持った方へ耳寄り情報。
実は高専キャリア主催で高専生にビジネスを体感してもらうためのイベントをやるのです!(宣伝

第5回高専キャリア全国大会 高専ビジネスコンテスト

今回の参加申込は終わってしまっていますが、観覧や次回以降の参加に少しでも興味のある方は是非ご連絡ください。

また、上記のビジコンの成果発表にはじまり、高専OBOG経営者やCTO、AI界隈の偉人などの講演を行うイベントも開催致します。
こちらはまだ参加申込ができますのでぜひ!
もちろん両イベント共に無料です。(スポンサー企業様募集中です!

高専卒業生のキャリア最前線

と、最後は宣伝になってしまいましたが、
この記事が何人かの高専生・OBOGの心を動かすことが出来ることを祈り筆を置かせていただきます。解散!

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